◇一年前から過酷訓練 「足が痛くて立ったまま大便」
【取材・撮影 リ・ジュン 2006年8月】
朝鮮戦争の休戦60周年を迎えた7月27日、平壌の金日成広場で大規模の軍事パレード(閲兵式)が執り行われた。閲兵式の参加者たちは長期間厳しい 訓練を受けなければならない。パレードの訓練を受けている女子学生の姿を、アジアプレスの北朝鮮人記者リ・ジュンが密かに撮影していた。(ナム・ジョンハ ク)
映像が撮影されたのは2006年8月、平壌市の西城区域。三大革命記念館近くの広場に女子学生らが集められている。撮影者によると、中学校5、6年生(16-17歳)だという。金正日氏の誕生日を祝う閲兵式のパレードの訓練を受けるためだ。
女子学生らの胸には番号票が貼ってある。塔の上の監督が、この番号票で学生の動作をチェックする。膝を伸ばしたままの行進訓練。うまくできない学生は「居残り」させられ、追加訓練を受けることになる。
撮影者リ・ジュンによると、金日成広場で行われるわずか1分程の閲兵式のために、女子学生らは一年にわたって訓練を受ける。それは長い時には一日12時間にも及ぶという。
特に行事本番のの6か月前からは訓練が厳しくなり、足が固まって手洗いに行っても座れないほどで、「立ったまま大便をしなければならない」と程足が痛むという。
参加した学生たちの多くが、関節炎になったり胃腸をいためたりするのだという。
動画 (2分8秒) (C)ASIAPRESS
<動画が滑らかな再生でない箇所は撮影時の元動画が原因であり、再生の問題ではありません>
<動画が滑らかな再生でない箇所は撮影時の元動画が原因であり、再生の問題ではありません>