［新刊のお知らせ］ 2016年1月 発行
著者： 金敬黙（キム・ギョンムク）／マーカス・ベル／スーザン・メナデュー・チョン
日本に住む脱北者のハナは、様々な国籍、文化的背景を持つ生徒の集まる「地球市民学校」に通う女子高校生。でも北朝鮮から来たことは隠しています。
クラスでは、民族や国籍や食習慣の違いなどから、生徒の間で様々な葛藤が生じます。学校の外でハナは、ヘイトスピーチや難民のことなど、日本社会が抱える問題に触れて、「違いを認め合う」ことの大切さに気づきます。
そしてついに、学習発表の場で「私、北朝鮮から来ました」とカミングアウトします。グローバル化が進む中で、日本でも人種、国籍、宗教、出自などが異なる人が一緒に暮らしています。
互いの違いをどう考え、尊重していくのか。大学生、高校生を対象にした、討論や課題研究を通じて考えるためのテキストです。
［著者紹介］
● 金/敬黙
現在、中京大学・国際教養学部で教鞭をとる。韓国外国語大学を卒業し、東京大学大学院総合文化研究科(国際社会科学専攻)で学んだ(博士、東京大学)。国際関係論、平和研究が専門分野である。最近は脱北者の海外移住をとりまくトランスナショナル・ネットワークやアジア太平洋地域の人の移住に関する研究に取り組んでいる
● ベル,マーカス
現在、オーストラリア国立大学・アジア太平洋研究科の博士後期課程に在籍している。専門は移民、難民、アイデンティティや記憶に関するものであり、これらの分野の幅広い著述がある
● メナデュー・チョン,スーザン
立教大学・大学院博士後期課程に在籍している。朝鮮学校の教員と総連系コミュニティのアイデンティティ変化についての研究に取り組んでいる。大学院での研究の傍ら、龍谷大学の安重根東洋平和センターで研究員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
［目次］
プロローグ 中京大学 国際教養学部教授 金敬黙(キムギョンムク)
「地球市民学校」(The Global Citizens School)
登場人物の紹介(キャラクター・プロフィール)
ケーススタディ1 「地球市民学校」での新生活
ケーススタディ2 ハナがブログを始める
ケーススタディ3 由美の秘密
ケーススタディ4 国家代表になるための条件
ケーススタディ5 歴史は苦手
ケーススタディ6 ハナが(民族(朝鮮)学校に行く
ケーススタディ7 ヘイトクライム
ケーススタディ8 山下先生が秘密を漏らしそうになってしまった...
ケーススタディ9 伝統文化それとも殺戮?
ケーススタディ10 韓国人とコリアンは同じ事なの?
ケーススタディ11 ハナが西日本入国管理局に行く
ケーススタディ12 ハナとアーロンの映画鑑賞
ケーススタディ13 ハナの手紙
ケーススタディ14 南北コリアの統一は必要?
ケーススタディ15 転校生、彼女は何者?
ケーススタディ16 ハナの秘密
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