先の参議院議員選挙において、兵庫県選挙区でトップ当選し2期目に入った清水貴之議員が、いわゆる「セルフ領収書」を発行して、「文書通信交通滞在費」(以下、文通費)を目的外使用していることが分かった。
日本維新の会が公開している文通費使途報告書と兵庫県選挙管理委員会が公開している政治資金収支報告書を調査したところ、清水議員が代表を務める政治資金団体「清水貴之後援会」が、2015年からの3年間で、会議費などの名目で約230万円の支出をしていることが分かった。「清水貴之後援会」の3年間の収入の内訳は、およそ15%が所属する日本維新の会など政党からの寄付、85%が「文通費」だった。
さらに調べて行くと、「清水貴之後援会」は、会議費などの名目で飲食代と思われる支出が2015年は39万9481円、2016年が74万9749円、2017年が115万8690円あった。会議費の支出先をみていくと、ホテルニューオータニをはじめとして東京や地元兵庫の飲食店がずらりと並ぶ。2013年、2014年は飲食代とみられる支出は確認できなかった。
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