無事、バグダッドへ着きました。
(写真右:こちらについてから初めての食事。ドライブインでの朝食。カバブやサラダ付きで3人で約2000円。これから毎日、ほとんど毎食カバブを食べることになる。)

25日午前2時過ぎ、KL(オランダ航空)405便でアムステルダムからアンマンへ到着。成田を発ってからちょうど24時間。

先に着いていた古居さんと合流し、小休止のあと、バグダッドへ。時刻は午前4時。車は手配済み。片道約11時間で200ドル。深夜のアンマンの町を静かに走る。街は人の姿も消え、寒々しい。
(写真右:顔を削られたフセイン大統領の肖像。国境の検問所前。)

KFC(ケンタッキー・フライドチキン)の看板だけが煌々と白い光を放っている。まさか24時間営業?9時に国境へ。出国審査も5ディナール(約700 円)で問題なし。途中の食堂でアイヌの活動家のトマ・カズミに会う。

バグダッドで「カムイノミ」という平和を祈る儀式をするのだと言う。動物も含めて自然界はすべてのものが神様であり、それを破壊するのが戦争だ。アイヌを代表して祈りを奉げるらしい。ただトマさんは英語がほとんど話せない。彼の雇ったガイドは、「彼はどこに行きたいのか」などと私に尋ねるので、トマさんに通訳すると、「まだ決めていない」という返事。ガイドは困惑していたけれども、まぁ、言葉はわからなくとも、旅はできる。

平和を祈るというトマさんの気持ちを大切にしたい。1時間20分ほどかかって国境を通過。政府がないため、イラクへの入国はビザもいらない。「ノーマン・ランド」と呼ばれる人家のない砂漠地帯を一直線にバグダッドへ。結局、午後遅くバグダッド到着。有名なパレスチナ・ホテルのそばのアンダールース・アパートメントへ。一泊40ドル。共同通信や読売、産経新聞の記者たちもここを拠点としている。今月初めから取材中の綿井健陽と合流。

 
このような砂漠の真ん中を延々と走る。   ドライブインでの昼食風景。

 
砂漠のドライブイン(イラク領)   「ノーマン・ランド」。

 

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