【ストーリー】
1999年、群集で埋めつくされたカブールの競技場で、ひとりの女性が公開処刑された。
彼女の名は、ザルミーナ。
罪状は「夫殺し」だった。
カメラは事件の真相を求めて、女性刑務所や遺された子どもたちのもとへ向かう。
当時の裁判記録を丹念に調べ、処刑当日までの様子を振り返り、彼女をとりまく人びとの証言から、ブルカの下に隠されたザルミーナの素顔に迫ろうとする。
タリバン政権下で起きたこの事件は、「テロとの戦い」を開始したアメリカで再び取り上げられ、アフガニスタン空爆の「理由」としてメディアによって利用されることにもなった。
事件の真相は何だったのか。そしてそこか見えてきたアフガン社会の「闇」とは。
タリバン政権崩壊後も混乱に取り残された女性たちの姿にも目を向けながら、戦禍のアフガニスタンがおかれた状況を描いたドキュメンタリー。
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・監督:玉本英子
玉本英子・カーラ・ガラペディアン
ナレーション:魚住由紀
<2004年・ノンフィクション・ドキュメンタリー作品>
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<アーカイブ>アフガニスタン~公開処刑された女性を追って(1) 【玉本英子】
(第1回以降は有料記事です)