私の職場 2006年4月8日
取材では、日本を離れる私だが、
帰ると、多くの時間をアジアプレスの大阪事務所で過ごす。
【写真:大阪・天六の桜。春は取材で日本にいないことが多い。日本の春は3年ぶり】
自分の仕事以外にこなすのは、電話番、請求書書き、銀行、おつかいなど。
他のジャーナリストが忙しく編集作業に集中しているときは、ADにもなる。
私の机の上は資料や機材が山積みだ。とにかくモノが多いのだ。
机の上から天井にまで広がる本棚には、写真やテープ、資料ファイルがぎっしりと並ぶ。客人に「圧縮陳列」と笑われたこともあった。
ふと、足元を見ると、リュックや防弾チョッキが取材帰りそのままに置いてある。
「ここほんまに狭くなったなぁ」同じ大阪事務所の石丸次郎がつぶやく。
「そうですか?狭いのには慣れてますから」苦し紛れに私は答えた。
事務所を狭くしているのはこの私だ。片付けようと心に誓う。
キタの繁華街、東通り商店街そばにあった事務所から引っ越して6年が過ぎた。北区の下町・天六にある、アジアプレス大阪事務所。
たくさんの苦労を共にしてきた仲間とともに、これまで中東や朝鮮問題などを、日本や世界に向けて伝えてきた。狭いながらも大切な、私の職場だ。