1400キロにおよぶ北朝鮮ー中国国境。そこは外部世界で唯一、北朝鮮内部をかいま見ることができる場所である。情報鎖国の内実に迫る最新フォトリポートの第2弾!
第2回 平安北道朔州(サクジュ)郡 (その2)
8月初旬 撮影:クォン・ジョンヒョン
解説:石丸次郎
平安北道朔州(サクジュ)郡は、朝中国境の川・鴨緑江に面し、国境の中心都市・新義州(シンウィジュ)から車で1時間。上流約50キロにある。
この付近の鴨緑江は、太平湾水力発電所に堰き止められてダム湖になっている。写真はそのダム湖をボートに乗って北朝鮮側に近づいて撮影したものである。
この10年間で北朝鮮で爆発的に増えたのが自転車である。
ほとんどが、日本から輸入された中古自転車。
撤去された放置自転車が、海を越えて北朝鮮の庶民の足となっているのだ。
安くて故障が少ない「イルボン(日本)自転車」は評判がとても良いが、実は、大半は中国の工場で組み立てられた「メイドインチャイナ」である。
北朝鮮では10~15万ウォン(約4000~6000円)で売られている。庶民にすれば高価なものである。
前カゴに付いている丸く赤いものは「ナンバープレート」。地域名と番号が記されている。
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