深く静かな怒り~その1
【会場はかんかん照り】
一昨日(9/30)沖縄から台北に戻った。便は爆発炎上した例の中華航空機である。
県・市民には何らかの形で事故にかかわった人が多く、居酒屋では、この事故の話がでると、大いに盛り上がる。
空港へ家族を送りに行ったり、客人を迎えに出たりして遭遇した人や知り合いが空港職員という人もいた。なんでも乗務員みんなが最後まで機内に留まっていたわけではないらしく、そのことやら、その乗務員が台湾で英雄扱いされていることにあきれていた。
火災によって空港のスポットは補修にさらに数ヶ月かかるそうで、現地は大いに迷惑を被っている。これでは沖縄から台湾への渡航客はますます少なくなりそうだ(いまでもこの便の利用者の大半は台湾人と米国人)。
待ち時間を利用して国内線のターミナルに行って(国際線のターミナルは小さい)、書店で9月30日付け「琉球新報」と「沖縄タイムス」の朝刊を買った。
前日の9・29県民大会の記事を収蔵するためである。私が両紙を一部ずつ買ったあと、残っている新聞を全部買い上げている婦人がいた。
7、8部はあったろうか。ああ、大会に参加した人だなと直感した。大会終了時に司会者が、地元の新聞を買って本土の人に送ろうと呼びかけていたからである。
下に掲載の写真は両紙の一面トップ(逆見開き)。「非常時」の扱いである。そういう異常な事態がおきていると、少なくとも県民やマスコミは認識している。(つづく)