ずいぶん遠くから歩いてきてくれたものだと、とても感謝した。
このときには、ロルパ、ルクム、サリアンの3郡の治安部隊がガルティガウンを含む地域を包囲しにきたという情報が広まり、マオイストは一斉にどこかにいなくなってしまった。
私は逃げるわけにもいかず、身動きがとれずに、何とかなるだろうと腹をくくって、小さなバザールで村人たちと過ごしたのだが、治安部隊は幸い、このバザールを取らずに戻っていった。
カトマンズに帰ったあと、友人の新聞記者から
「西ロルパで、治安部隊がマオイスト掃討作戦を始めたというニュースが入ったので心配していた」と言われた。
このときには、サントス・ブラを待つあいだ、近くの村で3日間にわたって開かれた「コミュニスト祭り」を見に行った。
連日、モンゴル系のマガル族の伝統的な踊りである「サランゲ・ナーツ」や「パイサリ・ナーツ」の"村対抗競技会"が開かれ、踊りと音楽をじっくりと堪能することができた。
次のページへ ...