とすると、彼女たちのおしゃれ心を目覚めさせ、購買させた力は何か?
外部からの情報と、多様で新しい中国製品による刺激だろう。
ちなみに、今回リ・ジュンが撮影してきた黄海北道の沙里院(サリウォン)でも、女子中学生が厚底サンダルを履いている姿があった。この履物の流行はかなり広がっていると思われる(シリーズの中で後日紹介します)。
赤ん坊を「だっこ紐」で胸に抱く女性。
朝鮮文化では、亀の甲やねんねこでおぶるのが普通である。「だっこ紐」は日本からの帰国者が持ち込んだといわれる。
市場の中で座り込んで物を売っているおばあさんが「取り締まり」と書かれた赤腕章の男に追い立てられている。
この船橋市場はじめ平壌市内の総合市場は国営であるが、売り手は個人と、協同団体、国営企業所で、市場の使用料と国家納付金を納めることになっている。そこに入ってきて物を売るおばあさんは、市場の既得権益を侵すために追い出されるのである。
つづく
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