ビルマの民族と宗教(上)
※お断り ミャンマー(ビルマ)入国取材の安全を期して、宇田有三氏は「大場玲次」のペーネ ームを使用していましたが、民主化の進展に伴い危険がなくなりましたので、APN内の記事の署 名を「宇田有三」に統一します。
【国民の8割近い人が仏教徒を占めるビルマでは、町のあちこちにパゴダが建ち、生活の一部にパゴダに参る人びとの姿が見られる。自らの生活を犠牲にしてまで寄進をしていると評されることもある】
ビルマ全土を回りながら、訪れる地域で出会う人に必ず、「あなたは何人(民族)ですか?」と問いかけている。
40~135(人によって分類方法が異なる)にも及ぶ民族集団を抱えるこの国の、それぞれの民族意識・国家意識・宗教意識について知るためである。
パゴダ(仏塔/お寺)や市場で出会ったビルマ人は、「何人ですか?」という質問、「バマー(ビルマ)人」ですとか「ミャンマー人」ですとか答える。
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