女性：「なんだ、チャイナ服を着てるのか」って、（将軍様は）それだけ言い残してさっさと帰っちゃったんだってよ。
それがあって新義州が取締りの対象になったのよ。平壌から500人も取締りの人員がやって来て検閲して、「ズボンはダメだ、すぐにスカートにはき替えろ」ってやったもんだから、もう大変だったんだって。
みんなで「これこそクジラの喧嘩でエビが押しつぶされるってやつだな！」って言い合ってたそうよ。フフフ。
「このあま、将軍様の前に出るのに朝鮮のチマチョゴリを着ないとはけしからん！お前の着ているのは何だ？」そう言って、平壌の連中が新義州の女性を罵ったんだって。
シム・ウィチョン：どおりで、今回の将軍様の視察の様子がテレビでは、楽園（ラグゥオン）機械（平北道新義州にある機械工場）だけが出てきて、新義州市内が出てこなかったわけだ。
おかしいと思ったら、そういうことだったのか。
女性：将軍様はお帰りになっちゃったんだから、テレビもないわよ。
シム：将軍様がチャイナ服を気に入ってたら、点数稼げただろうにな。
女性：気に入ってたら、そりゃあ大騒ぎになってたわよ。
新義州の人たちが言うには、将軍様は、その「恩情院」一か所だけに来たって言ってたわよ。
「恩情院」の責任者だか党書記だかの夫が、新義州税関長だか党秘書をやってるって噂が流れてたな。それで、個人で投資して気のきいた「恩情院」を構えたわけよ。
それで、将軍様を一度お迎えするつもりだった。
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