アパートに向かう通路の周辺にも、人が集まって市を開いている。
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これらの写真をご覧になった読者・視聴者の皆さんは、今の北朝鮮の首都平壌の街に、市場経済の風が吹き舞っていることがお分かりいただけたと思う。
映像に見える庶民たちの商行為は、国家の計画に基づいた社会・集団・組織による経済活動とは縁遠いものだということもお察しいただけると思う。
そう、平壌市民たちが、国家のくびきから離れて、自立しようとしている姿が見えるのである。
この現象を、金正日政権はよく思っていない。いや、それどころか敵視し、押しつぶそうと画策している。
アジアプレスは、朝鮮労働党中央委員会が10月に発行した『市場に対する正しい認識を持って人民の利益を侵害する非社会主義的行為を打ち砕こう』と題された内部文書を入手した。
冒頭から末尾まで、民衆の市場での活動を罵り、社会主義に対する罪悪視し、取締りを命じている。
リ・ジュンによる報告にあったように、金正日総書記の指示によってこの文書が出された10月以降、全国各地の市場に対して、強い統制が敷かれるようになった。
公設市場外での商行為の禁止や、統制品取引の厳格処罰、商行為の年齢制限などである。
この新たな統制措置については、回を改めて詳しく報告したい。
参考までに、韓国の朝鮮日報の日本語版に載った関連記事を記しておく。
http://www.chosunonline.com/article/20071109000074
つづく
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