中国は我々に制裁する必要もないはずだ。それは中国の利害関係から外れるからね。朝中の関係は、制裁以外の他の手段でいくらでも解決できるはずだから。

ペク:それなら、人民生活に明るい展望はあるわけか。
監督員:人民生活は良くなるはずないだろう。そんな話は、全部外国から出てきたことで、我が国ではそれを引用しているだけだよ。

ペク:そしたらこれからどうなるんだろう?
監督員:将軍様のお言葉にあったじゃないか。
「我々が慈江道において『先軍政治』を唱え始めた時も、人民たちはそれが何のことだか分からなかったはずだ。国防を強化し、『強盛大国』を建設するとも宣言したが、それがどういう意味なのかも分らなかっただろう。今日になって人民たちはやっと分かっただろう。見よ! 核実験に成功したではないか」とね。

女商人:そういうことか。「強盛大国」になるというのは豊かになるということではなくて、核兵器を持つということだったわけね。
やれやれ、信じられるのは自分だけ、自分の食いぶちは自分で稼がなくてはならない時代なんだよ、今は。

監督員:「強盛大国」になった、黎明が訪れたなんてのは、しょせん労働党宣伝部の言葉遊びだよ。この先どうなるかなんて、誰にもわからない。
将軍様のお言葉も、結局のところどれも戦術でしょう。それを期待してぼうっとしてたんでは飢え死にするだけだ。本当に、自分の食いぶちは自分で稼がなくてはならない時代なんだよな。
(整理 チェ・ジニ)
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