今回も、我々が「おい、お前らが戦争を仕掛けるなら、こっちには核があるぞ」と、強く出たから、やつらは怖がってるというわけだ。前にミサイル発射をしたときも、我々にとってははったりだったけれど、やつらは震えてた。
米国は大国だろ? それが小さな我が国ひとつ操れないんだから「くそっ、いまいましい」となるわけ。小さいやつでもミサイル発射したんだから。
ところでだ。あの日本の奴らが米国に「おい! 『大国』があんな小さな国に負けていいのか? 戦争でもやってみろ!」とけしかけているらしい。
労働者:何、日本のやつらが?
軍人:そう、日本のやつらがな。それが嫌で米国は六者会談しようと何度言ったか分らない。やつらが「六者だ」と騒いでるんだ。
米国の軍隊は、日本が全部金を出して買ったというぜ。我々は軍事学習の時に習うんだ。やつららの精神状態とか、生活様式とか全部。
シン:敵は我々にかかって来られないな。
軍人:敵が我々にかかって来るなら、三八度線からではなく、中国国境から入ってくるんだと。これからは、中国国境が最前線になる、というのが最高司令部の見方なんだ(注2)。
シン:なんでだ?
軍人:ほら、胡錦濤がブッシュに会って会談したじゃないか。その時「おい、米国が朝鮮と戦争したら、お前どうする?」ってブッシュが中国に尋ねたそうだ。
胡錦濤は、「米国が北朝鮮を攻撃しても、中国は干渉しない」と言ったらしい。
中国はどうして干渉しないなんて言えるのか? それは、米国に相当借金してるからだ。それを持ち出されると、中国はパンツまで脱がなあかん。だから、干渉はしないと言うわけだ。中国のやつらは逃げ出したんだ。
だから、我々人民はこう言うのだ。「将軍様、戦争になれば人民は将軍様とひとつになって戦います」と。
それで将軍様は、人民から多大な勇気をもらって、突き進んだってわけだ。
労働者:おいおい、お前ら軍隊は「共産軍」をやってたらいい。そろそろ人民に銃を全部渡してくれ。
全員:アハハハハッ。
労働者:この間の学習会でも講習で幹部が話した。
人民軍が栄養失調になっちまったんで、代わりに「強盛大国」建設路線を掲げ、さらに人民生活に回す資金までも、すべて統一費用だとして核実験準備に使ったと。
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