今年に入り、食糧の国際価格が急騰し、中国が食糧の輸出制限措置を取ったことは、当然北朝鮮国内の市場価格を高騰させる原因になった。
しかしながら、それでも4竏窒T月の北朝鮮の食糧価格の乱高下は異常である。
1月下旬の白米の価格が、地域によって若干の差はあるものの、1キロ1500ウォンほどだったのが、最高値を記録した5月中旬には3000-3500ウォンと2倍以上に急騰していた。

それが一転、この1週間、価格が下落している。外部からの導入量が増えたわけでもないのにである。
このことが示しているのは、需要と供給の関係で決定されるはずの食糧価格が、別の要素の影響を受けて大きな変動を余儀なくされていることだ。
その要素とは何なのだろうか。
次回は、食糧高騰の原因を、北朝鮮内部記者たちの報告を基に詳しく分析したいと思う。

◆咸鏡道短信 リ・ジュン記者他
鳥インフルエンザの予防措置についてのテレビ放送があった。

会寧市の場合、今春の中学卒業生のうち約30%が軍に入隊した。この数は昨年より多いという。女子の比率は学校によって違うが、25-40%ほどで以前より増えているという。
咸興市の大規模国営企業の労働者の食糧事情も4月に相当悪化し、一部で餓死者発生していた模様。
(つづく)
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