小倉清子のカトマンズジャーナル~性的マイノリティの人たちのガイ・ジャットラ

ogura_080818.jpg【旧王宮通りを歩くBDSの創設者で、性的マイノリティとして、ネパールで初めて議員(制憲議会)となったスニル・パンタさん(左端。性的マイノリティのシンボルである虹色の傘を持つ)とメティの人たち/撮影:小倉清子】
 

今日はガイ・ジャットラ。ネワール人にとっては、この1年間に亡くなった人たちを弔う祭りだが、一般国民にとっては、政治を風刺して、そして人を笑わせるお祭りでもある。

性的マイノリティーの人たちのためのNGO「Blue Diamond Society(BDS)」は、毎年、このガイ・ジャットラの日を「Pride Festival(誇りの祭り)」とし、メティ(トランス・ジェンダー)やゲイの人たちがさまざまな衣装を着て、デモをするプログラムを行っている。

今年も、このデモを見に行ってきた。デモの参加者が毎年増えており、今年は地方からも大勢の性的マイノリティの人たちが参加して、かなり長いデモだった。
コミカルな衣装を着て通行人をからかうメティの人たち。タルーの女性の民族衣装や、きれいなサリーに身を包んだメティの人たち。皆、普段の苦労を忘れて、楽しそうに行進をしていた。
今日は愛犬の49日でもあった。

ogura_0818_02.jpg【デモをする性的マイノリティの人たち/撮影:小倉清子】

彼女が生前好きだったインドのミルク菓子を供え、花を供え、頂き物の日本のお線香を炊いて、ささやかに愛犬の冥福を祈った。

私の腕の中で息が途絶え、すぐに胸に手を当てると、心臓が止まっていた、あの瞬間のことは一生忘れることはないだろう。天国で幸せにと祈るばかりである。

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