揺れるカシミール 廣瀬和司の緊急現場報告/2008/09/02

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【10日ぶりに外出禁止令が解除されて、人びとの生活に平穏が取り戻された】(撮影:広瀬和司)

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【スリナガル発(インド側)】
昨日より外出禁止令が解かれ、町は平穏を取り戻した。と、同時に断食(ラマダン)も始まった。

地元のカメラマンたちに会うとみな口々に「ちょっと来るのが遅かった…」と揶揄される。8月18日に、スリナガルの運動場で独立を求める100万人規模の市民集会が開かれ、22日にはカシミール各地から人びとが押し寄せ、殉教者墓地の広場に150万人が集まるという、歴史的な集会が行われたからだ。

8月の初め、人びとの独立を求める機運に押されて、今まで割れていたインドからの分離・独立を求めるリーダーたちが和解し、そこに商工業の組合が加わって、連携委員会を結成し、改めて分離・独立運動を進めていくことになった。25日には夏の州都(インド側のジャム・カシミール州では夏と冬で半年おきに州都が変わる)スリナガルの中心地ラル・チョークで、さらなる集会を予定していた。
しかし、それを阻止しようと、政府はかつてない厳しい外出禁止令を施行し、連携委員会のリーダーたちを逮捕した。
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