ごく少数ではあるが、「家テコ」による紛争も起きる。
「家テコ」が売買者に「私が中間ですべてしてやったのに、どうして手数料をくれないんだ?」と詰め寄る場合もある。一部「(販売者や購入者の中の)頭が良い人」たちは、売買がすべて成立するまで(手数料について)何も言わない。売価がすべて成立した時点で「家テコ」が来て「手数料をくれ」と言っても、「手数料なんて誰が払うと言ったか? ただ調べてくれと言っただけだろう?」と答える者もいる。
仲介者はこんな時なにも言えないのだ。法的に自分の権利が保障される術がないからだ。
こんな調子だから争いもたくさん発生するのだが、大体の場合「人間的に、義理で」処理する。つまり、食事をさせるとか、話し合って金額を決めて自分たちで和解する。「家テコ」をするのもやはり甘くない。
「家テコ」は概して権力機関、法機関、住宅当局と深いコネを持つ人々だ。これらの機関に親戚がいたり勤めた経験がある者たちが多いと、私は理解している。
石丸:参考までに、最近の住宅価格を教えてほしい。
リ:咸鏡○道の○○市の場合を紹介しょう。
その町に住む私の親戚が去年(二〇〇六年)に三五万ウォン(当時約一二〇ドル)で今の家を買った。その家が今年二〇〇七年には三〇〇万ウォン(約一〇〇〇ドル)にまで急騰した。
現在(二〇〇七年)場所が良くて二間ある家は普通五〇〇~六〇〇万(約一七〇〇縲恣Z〇〇ドル)くらいで、本当に良い場所にある良い家は一〇〇〇万ウォン(約三三〇〇ドル)もする。
(おわり)
(整理 チェ・ジニ)
注1 青年同盟などの社会団体の中には建設専門の部隊があり、道路、建物、堤防などの建設現場に投入される。無報酬だが、一定期間勤めると、労働党入党に有利になるなどの特典がある。
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