2008/11/25(火) 大村一朗のテヘランつぶやき日記~ADSLを導入
【設置したモデム。ルーターとして使える】
テヘランでADSLの看板を見かけるようになったのは、ここ2、3年のことだろうか。しかし、どうせ高いだろうと導入を真剣に考えることはなかった。それに、イランのダイヤルアップは、速度は遅いが、システムは非常に簡単で使い勝手が良かったのだ。
日本のようにプロバイダーに加入する必要もなく、ただパソコンに電話線を繋ぎ、キオスクで買ってきたインターネットカードをスクラッチして、出てきたユーザーネームとパスワードをパソコンに入力すれば、そのカードの時間分、インターネットを楽しむことができる。
ところが最近、友人からADSLの安いプランが出来たと教えられた。月額使用量は日本円で1500円。それなら、ダイヤルアップでかかる月々の電話代とカード代を合わせた額とそう大差はない。ところが、よくよく聞いてみると、このプランでは一ヶ月間に3GBまでしかダウンロードできず、速度はわずか128kbpsしか出ないという。
どうやらイランのADSLの概念は、日本のそれとは大きく異なるようだった。月々の料金プランは、速度ではなく、一ヶ月間にダウンロードできる容量で決まるのだ。
月額使用量は、月々のダウンロード容量が8GB、20GB、30GBと増えるに連れ、3000円、4000円、6000円と上がってゆく。それに連れて速度も若干上がってゆくが、ダウンロード容量無限、月額使用量4万5千円という最も高額な料金プランでさえ、速度は1000kbpsしか出ないのだ。
こうした料金プランから感じられるのは、いかに素早く大量にダウンロードさせないようにするかという当局の思惑である。衛星放送がまだ違法なお国柄、インターネットの規制にも、政府は心血を注いでいる。
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