2008/11/14(金)朝食の風景

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【テヘランのバケット】(撮影:大村一朗)
イランでは金曜日が休日。私が住むアパートは比較的繁華な通りに面しているが、金曜はお店もあらかた閉まり、車の交通量も普段の4分の1ほどになるので、この日だけは静かな朝を迎えられる。

家から歩いて10分以内に、ナンを焼く店が6件ある。以前は焼き立てのナンを買いに、そういった店に足を伸ばしていた。

しかし、十月にサマータイムが終わり、1時間早く出勤しなければならなくなってからは、のんびり朝の散歩をし、ナン屋の行列に並ぶ余裕もなくなってしまった。今日も家からわずか10メートルほど離れた菓子屋でバケットを買い、さっさと帰ってきた。

工場で大量生産されるバケットは、窯焼きの熱々のナンには及ばないが、朝買えば、外はパリッと中はもっちりして、なかなかおいしい。1本いくらで裸売りされ、毎日その日のものが店頭にならぶ。1メートル近いやつが1本20円也。

バケットはナンと並んで、イランの食生活に欠かせない存在となっている。さしずめ、日本人にとっての食パンのような存在か。
さて、私の仕事は火曜日が休みで、休日である金曜日は出勤しなければならない。金曜は社食がお休みなため、昼食として、朝の残りのバケットにハムとレタスを挟んでサンドイッチを作って持参する。

バケットにいろんなものを挟んで売る「サンドイッチ」は、イランのファーストフードの代表だが、それについては別の機会に譲りたい。

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