頭髪服装の取り締まりのために動員された女性同盟員たち。あまりやる気はなさそうだ。「資本主義の退廃文化浸透を打倒する」というお題目のためだろう、民族衣装のチマ・チョゴリを着て街頭に立っている。(2006年10月清津市 リ・ジュン撮影)
頭髪服装の取り締まりのために動員された女性同盟員たち。あまりやる気はなさそうだ。「資本主義の退廃文化浸透を打倒する」というお題目のためだろう、民族衣装のチマ・チョゴリを着て街頭に立っている。(2006年10月清津市 リ・ジュン撮影)

 

女性たちの間に「スタイルコート」がにわかに流行し始めた。
「スタイルコート」とは、襟元に毛皮がついていて腰のくびれを強調した外国製の女性用コートである。
二〇〇五年の冬あたりから、一部の富裕層の女性らが着始めていたが、二〇〇六年になって、一般女性の間でも流行り始めた。

スタイルコートとは、その名のとおり、着るとスタイルがよく見える。腰のくびれが強調されていてスマートに見える上、襟元の毛皮が顔をやさしく包むので、とても豪華に見える。

丈が長くて足元まで温かいのに、普通のコートのように重くないため長時間着ていても肩が凝らない。どんな体型の人でもカッコよく見えるので、女性の冬の外套としては最高である。

このコートは女性たちに大人気なのだが、外国製なので一般の人間には、値段が高くとても買えかった。
ところが、今年に入って国内産のスタイルコートがジャンマダン(市場)に登場した。
値段は半分以下なのに、見た目には外国製と大差ない。これで多くの女性がスタイルコートを着られるようになった。
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