小倉清子のカトマンズジャーナル~変わるタバン村

090128_ogura.jpg【タバン村トゥーロガウンの“メーン・ストリート”。右側の石畳の道が、政府の予算により昨年建設されたもの】
 

カトマンズに戻ったら、毎日14時間の停電。日中はほとんど電気がこない。パソコンを使っての仕事は、デスクトップからずっと少ない電力ですむラップトップ中心に切り替えたため、インバーターと内臓バッテリーで、どうにか支障なく仕事をしているが、停電期間の後期にケーブル・ネットワークがつながらなくなる。

プロバイダーに問い合わせたところ、充電が間に合わず、システムがダウンしてしまうのだという。この停電で、毎月の電気料金は例年のこの季節に比べて半分以下。わが家では、冬季の電気料金は1,800から2,000ルピー支払っていたのが、先月は800ルピーだった。

「インバーターを使うな。発電機を使え」などという声も聞こえるが、使用電気量を見ると、インバーターが使用する電力が大勢に影響を及ぼすとも思えない。むしろ、発電機は騒音がひどい。わが家の近所にあるホテルでも停電のあいだに、巨大な発電機を使用しており、騒音は大変な近所迷惑である。腹にひびくような低い騒音は、生理的な影響があるのではないかと疑ってしまう。

さて、今回ロルパのタバン村を2年ぶりに訪れたが、かつての「マオイストの首都」にも、開発の波が押し寄せているのを見て驚いた。村のなかの3ヶ所に小型水力発電のプラントが設置され、畑には電柱と電線がはりめぐらされていた。

タバン村のトゥーロガウンはマオイスト政府が「モデル村」として、特別開発予算を計上しており、石畳の道が作られていた。V竏窒rAT、Sky竏窒ohoneなど4種の電話が使用できるようになった(ただし、私が滞在していた間はタワーが壊れており、つながらなかった)。村の“メーン・ストリート”には、金銀の装飾品を売る店が何軒かできており、他の村からきた女性たちで賑わっていた。
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