Q:休みの日はどう過ごしますか?
A:畑に行ったり、家畜の世話したり、市場に出かけたり、晩はテレビ見たり......。
ファッション
Q:朝鮮でも身なりで、金持ちとそうでない人の区別がつくものなんかな?
A:そうですね。お金持ちは高価な既製服を着ているけれど、お金のない人は既製服なんて着られないから。
Q:その既製服というのはどんなもの?
A:工場で縫製されたのが既製服で、人が縫ったのは手縫いというんです。既製服は高いけれど品質もいい。それに比べて、手縫いの服は布地の質が悪い上に縫製もデタラメです。手縫いは下手だからすぐにわかりますよ。
Q:商標が付いていて、それでわかるんじゃないの?
A:商標なんかは、手縫いのでも本物みたいに作ってしまいますから。
Q:既製服はどこの工場で生産されたものなの? 朝鮮国内の工場?
A:朝鮮国内の縫製工場は稼動してないから、みんな外国のもの、中国製です。
Q:朝鮮では、こんな毛皮の服は着てもいいの?(ミオクさんはインタビューの場所に襟が毛皮のジャケットを着て来ていた。保護してくれている中国人もの)
A:毛皮は社会主義社会にふさわしくないということで、取締りの対象ですから着られません。革ジャンも本当はだめなんです。特に女は生意気に見えるからダメなんだとか。
Q:革ジャケットは生意気だというの? 暖かい服装ならよさそうなもんなのに。
A:服装もつつましくしろということでしょ。
Q:ミオクさんが今はいているズボンは、朝鮮では《モムメパジ》といいますよね。
A:ええ、これもダメなんです(脚の線がわかるピタッとしたストレートズボンのこと)。
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