拡大する市場に大統制始まる 4 リュウ・ギョンウォン
住民の市場活動を抑えつける当局(承前)
■録音取材3
「海州通り市場」前で開場を待つ女性たち。二〇〇八年一〇月後半。聞き手シム・ウィチョン。
市場の運営時間を厳しく制限し、住民たちは生活を脅かされている。
記者:(市場に先に入ったら)取締りに遭うのですか?
女性1:そうよ。保安員がね。
記者:そうですか。それでみんなこうして座って待ってるんですね。じゃ、ここは何時に開くんですか?
女性1:(午後)四時。
記者:四時からなのに、今はまだ三時過ぎですけど、どうしてこんなに人が集まって来てるんですか?
女性1:三時半には開門するのよ。
記者:時間前には買い物ができないんですか?
女性1:そうよ。
記者:じゃ、もうすぐ開門時間だから待機状態って訳ですね。
女性1:三時半には入れるわ。
(同時刻、同じ場所で別の女性を取材)
記者:閉鎖時間が来たら市場に入れなくなるんですか?
女性2:そうよ。
記者:そうか、市場に入れなくなるから、早くからみんな集まってきてるんですね。閉まるのは何時ですか?
女性2:夕方は、そうね、暗くなる前までよ。
記者:すると市場で商売できるのは二縲恷O時間か。「市場税」はいくら払うんですか?
女性2:四〇〇ウォン、五〇〇ウォン......(一日あたり)。
記者:しかしたった二、三時間の間に(買い物客が)欲しいものを全部見て回れるんですかね? 買うのも大変だけど、売る側も大変でしょう。
女性2:だから、ただ夕方までちょこっと売る程度しかできないのよ。
次のページへ ...
1 2