この記事でお伝えする映像から垣間見られる北朝鮮の祝宴の新しいスタイルとは、第一に、記念撮影が従来のカラー写真からビデオへと様変わりしていることである。

式の様子を録画したビデオは、VCD(ビデオCD‐ROM)に編集されて出席者への記念品として贈られるのだ。(こうして「プロ」のカメラマンに撮ってもらうと、撮影費とVCD作成費を合わせて、料金はおよそ二縲恷O〇〇ドルなのだという)。
第二に、かつては祝辞を述べ食事をし、歌を歌うだけだった宴会が、参席者たちが野外に出て楽しく肩を揺らして踊り、室内ではゲームを楽しむという開放的なパーティースタイルに変わったということ。

そして変化の第三は、出席者が身にまとった洋服にしても、テーブルに並べられたごちそうにしても、主だったものは外国の品物、特に中国産のもので占められるようになっている点だ。

この記事で紹介する写真は、二〇〇五年縲恣Z〇八年の早春までの期間に、北朝鮮内部で収集したいくつかの祝い事の記念写真やVCDの中から選んだものである。写真を見ていただければわかると思うが、市場の活性化が一般庶民や軍人にも波及していることや、人々がプライベートな時間を大切にしている様子を想像していただけるだろう。
(つづく)
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