今年4月の最高人民会議に出席した金正日。(朝鮮中央テレビより)
今年4月の最高人民会議に出席した金正日。(朝鮮中央テレビより)

 

日韓のメディアで、「金正雲(キム・ジョンウン)後継決定説」がしきりに報じられるようになった。
北朝鮮当局が自国の海外公館に「金正雲決定」を通達したとか、軍隊内で「金正雲は若い大将様」という偶像化作業が始まったとか、はたまた中国政府にも「金正雲決定」が伝えられたという、まことしやかな情報である。

韓国の情報機関・国家情報院が6月に入って金正雲の可能性が高いと国会議員に説明を行ったため、確度が高まったと判断した日韓のメディアは扱いを格段に大きくした。
だが現時点では、後継者が公式に決まったという北朝鮮当局によるいかなる機関決定も報道も確認されておらず、「金正雲後継決定説」はまだ噂のレベルの域を出ないものである。

ただ、今年に入ってから「金正雲後継決定説」が北朝鮮全国に広がっており、今や地方の庶民の口の端にも上るようになっていることは、アジアプレスも内部からの情報で確認している。
世界が俄かに注目することとなった北朝鮮の後継問題について、緊急の特集を掲載していく。
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