北朝鮮の学習会などでよく使われる学習綱要。写真は原本のコピー。

2006年6月初めごろ、北朝鮮中部都市のある企業所の朝会現場の録音である。
当企業所では、2005年半ばごろから配給を与えてから、毎日8時から8時30分まで実施するようなっている。

録音の朝会では、「言語礼儀を守る事業を行い、下品な言葉を使う現象を正すための闘争を広げる」、「一部の住民が華僑にお金を渡し、子供に中国語を教えてくれるよう要求する現象がある」、「勲章とメダルを売る行動をしている」、「党組織で、集団的に酒遊びしながら、酒宴、宴会を開き、怪しい踊りを踊るなどの行動をしない」、「非合法越境者、無職の与太者、放浪者、行方不明者、路上商売人、有色金属密売、貨幣密売屋への法的闘争を強化」など、中央党組織部の指示を知らせている。それから、自分自身に照らし自己批判するよう期限を定め、期限後初級党・チョで大思想闘争を広げると伝える。ウサギ飼育を広げるよう要求するなど。

-------音声の日本語訳--------
幹部1
5月24日の指示です。班長、担当同志たち、皆メモなければなりません。皆メモしてください。
大きい見出し6番目、党組織部から、言語礼儀を正しく守り、言語礼儀を正しく守るよう…
幹部2
これを全部メモしなければならない。これを持って会議をするよ。

幹部1
言語礼儀を正しく守る高尚な道徳風習で充満させる事業を、正しい順序、規則をもって行うこと。社会的に言語礼儀文化で、低俗な現象を正すための強い風を起こすことに関して、人々がお互いに「オイ、さあ、この野郎、あの野郎、小娘、馬鹿のような奴、アホ」などの低俗なことを言ったり、卑しい言葉遣いをやたらめったにする現象を正すための闘争を実施し、高尚な我が国の言葉を生かし、「同志、君」という高尚な我が国の言葉を生かし使うための教養事業を強化すること。夫婦の間であっても「馬鹿みたい、犬小娘、*小娘」という、人格を冒涜する行為をしないこと。

勤労者や青年達の中で、自身より組織と集団を愛し、組織と集団のために献身的に仕事をする高尚な美風を高く発揮するようにすること。
革命家遺児、戦死者、殺害被害者家族、戦争老兵、傷病軍人をはじめとする核心群衆を大切にし愛し、彼らの事業と生活に深い関心を持ち、彼らが抱えている問題を随時解決してあげること。

勤労者や青少年たちの間で、列車やバス、劇場などの公共の場で公衆道徳を守り、老人たちと目上の人たち、子連れの女性に席を譲るなどすべての面で高尚な道徳気風があふれるようにすること。
党組織で、集団的に酒遊びしながら、酒宴、宴会を開き、怪しい踊りを踊るなど、我々式の高尚な生活風習を侵食する行動をしないこと。

非社会主義現象と闘争を力強く推し進めて、社会に健全な生活気風を確立するための闘争を繰り広げること。
非合法越境者、無職の与太者、放浪者、行方不明者、路上商売人、有色金属密売、貨幣密売屋への法的闘争を強化すること。
迷信行為をしたり、不純出版物を見て流布させたり、社会の健全な雰囲気を曇らせる現象との闘争を力強く繰り広げること。
党組織などで、青年達が殺人、強姦、強盗などの重犯罪の行為をする現象に対し、力強く法的闘争を繰り広げること。
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