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ラワン人たちは、主にキリスト教を信奉する。その種類も、カトリック、プロテスタントその他があり。20戸ほどの村に3つの教会を見かけたこともある

 

私は特に山登りが好きなわけではない、いや、むしろ、どちらかというと嫌いな方だ。それであってもこれまで、ビルマの山奥やジャングルに入ってきた。
カレン民族の取材では、戦闘が行われている最前線に行くには、想像以上の苦労をしてきた。歩きやすい道はほとんどビルマ国軍に抑えられている。

そのため、おのずと獣道を行かざるを得ず、藪を漕ぎ、地雷原に足を踏み入れなければならなかった。
最前線にたどり着いても、カレン民族の戦法はゲリラ戦を取っているため、写真撮影などできない。いつも徒労だけが後に残る。

とくに冒険好きな性格でもないのに現場に行くのは、もちろん写真家という仕事柄、「そこ」に行かないと、写真を撮ることはできないからだ。取材者は、とりもなおさず、まず現場に行かないと話にならないからだ。

もっとも、それ以上に、現場に行くもう1つ大きな理由がある。それは、逆説的に聞こえるかも知れないが、「そこ」に行くことによって、果たして現場に行っても捉えきれない何かが存在することを、「そこ」という場で初めて気づくからだ。
つづく
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