未来
Q:結婚もしてみたいですか?
A:私が結婚すると家族はどうするんですか。結婚なんてしたくてもできませんよ。もし家に兄がいなくて母一人なら、女の子(妻)を連れてきて、母を養いながら生活できるでしょうけど。ところが二人も病人がいる家に誰が嫁いできますか。

Q:苦しい生活を続けていると恨みの気持ちが生じませんか?
A:恨みというか、憎しみしか残っていません。ヤケになって何かをぶち壊したいと思ったりもするし、思いっきりお酒を飲んでどこかに行って死んでしまいたいという気持ちになったりもします。今はただそういうことばかり思いつくんです。でも誰を恨むことができるんでしょうか。だからと言って、生んでくれた母を恨むこともできないし。それでも......、私の努力が足りないからなんだと思えば少し落ち着きます。誰かのせいだと思うと、私自身の心の平衡を保つことができなくなりそうで、無理して耐えているんです。

Q:本来、みんなが平等に暮らすのが社会主義ではありませんか?
A:ちょっとでも金持ちの奴らは、私たちのように貧しい者を相手にもしてくれませんよ。幹部たちは皆、自分の利益の追求に目がくらんで、賄賂を受け取って、どうにかして自分の懐に入れようとするのが当たり前になってしまいました。だから格差が広がるんです。貧しい者はずっと貧しくて、裕福な者はずっと良い暮らしをしてる。私たちが貧しい分、裕福な者はもっと良い暮らしをするわけです。

Q:これからどう暮らしたいですか? 希望は?
A:(ため息)......、今後の希望ですか......? 許されるなら勉強もやり直したいし、大学にも通ってみたいですね。そういう希望はあるけど夢に過ぎないですね。とにかく、裕福な暮らしはできなくても、食べ物や生活に困らない程度にはなりたい。自分に任された仕事、やりたい仕事をしながら、そういう風に暮らしてみたいです。そして家族みんな和やかに......、それが望みです。
(このインタビュー、終わり)

最下層の若者たちの心情は?[若者の声]記事一覧

おすすめ<北朝鮮> 写真特集・無料動画… 

★新着記事