Q:それは大変だ! 「若大将」とは金ジョンウンのことでしょう? 称える歌にはどのようなものがありましたか?
A:あなたも知っている「パルコルム(歩み)」や大将の若い頃を称える歌、それから先軍時代を称える歌なんかがありました。
(つづく)
聞き手・整理 リ・ジンス
二〇一〇年二月
注1 突撃隊とは、国家的な大きな建設プロジェクトに動員される労働部隊のこと。多くは青年団体や職場などで組織・管理され、発電所建設や、道路や鉄道の建設などに投入される。基本的には無報酬。職場や組織ごとに、そこに送る人員の割り当てが決まっており、参加は半ば強制だ。期間はまちまちだが、通常は三年から五年の間である。軍隊を模倣した組織形態を持つ。「金日成社会主義労働青年同盟」は中央と地方を合わせて二五の「青年突撃隊旅団」を組織しており、一大勢力となっている。
昨今の突撃隊は、所属する組織の影響力を増やすための「戦略駒」のような扱いを受けている。そのため、一つの事業が終わると新しい事業を無理やりにでも作り、そこに突撃隊を送りこむということが常態化している。無報酬の労働であるため、そこから上がる利益は管理する機関が独占できるし、評価する金正日の覚えも良くなる。
そのため、機関同士の勢力争いや利権争いの駒として利用されているのが実情だ。
注2 正式名称は「党思想宣伝従事者突撃隊」。労働党の宣伝扇動部が組織する。金正日が一九九九年の六月一八日に両江道で現地指導を行った際に「三池淵(サムジヨン)郡の建設を進めるように」と指示したことがきっかけで突撃隊が結成された。二〇〇〇年から各職場にノルマを課して人を集め始め、二〇〇一年から両江道を中心に動員されている。
過去の主な動員対象には恵山(ヘサン)市の「三水(サムス)発電所」や三池淵郡の革命戦跡地建設などがある。宣伝扇動部は、一九七〇年以降、同じ中央党の組織指導部との勢力争いにおいて劣勢に立たされているため、それを盛り返すための駒として、突撃隊に無理な動員を強いている。
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