それからさらに先へ進んだ。パナンディン以北の村にはどこでも、小さな発電機があった。パナンディンから北へ3つ目のガワイ村などは、村はずれの川から村の中へ、まるで伸びた蜘蛛の巣のように電線が道沿いから各家に向けてびっしりと張られていた。もしかしたら24時間の電気が? そこは私たちの想い描いていた 「辺境」ではなかった。
ウー・テェットンはこれまでの10年間、外国人相手のガイドとして少なくとも6回はタフンダン村周辺を案内してきた。その彼がこの発電機のことを知らなかったとは意外だった。おそらく彼が最後に、2003年にタフンダン村に来た時にはこんなことはなかったのであろう。カチン州北部の「辺境」に変化が起こり始めたのはこの5年の間ということになろうか。
つづく
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