第1回 イラク・ドホーク
二千年の時を越え、信仰を受け継ぎ、イラクの地に暮らしてきたキリスト教徒たち。
2003年に始まったイラク戦争以後、イラクのキリスト教徒は大きな苦難に直面することとなった。「キリスト教徒はアメリカの味方」として武装勢力に狙われ、教会への襲撃、信徒の拉致、殺害が繰り返された。これまでに3分の2におよぶキリスト教徒がイラク国外に逃れるか国内避難民となったといわれる。
さまざまなイラクのキリスト教徒の肖像を写真シリーズで伝える。(写真:玉本英子)
イラク北部、クルディスタン自治区ドホークの西の丘にそびえる聖イス・イラハ教会。壁面の文字はスリアニ(シリア語)とアラビア語によるもの。(玉本英子:2005年)
聖イス・イラハ教会は6世紀に建てられたとされ、ドホーク最古の教会としても知られる。(玉本英子:2005年)
夕刻、教会で、礼拝するシスターと信徒。(玉本英子:2005年)
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