第6回 中心部を抜けると民衆の暮らしがあった
楽浪地区のアパート街へ向かう。ここは当に平壌なのか...。凄まじい数の人でごった返すアパート街、ごみが散乱する広場。「生活の匂いがする光景」がそこには映し出されていた。これまで匿されてきた民衆の暮らしの一端が明らかになった。
(取材・撮影 リ・ジュン 2007年8月 平壌 楽浪地区 02分06秒)
金正日政権は「首都平壌は発展する革命の首都」という虚構を作るために、外国から訪問者には、常に見栄えの良いところだけを見せてきた。リ・ジュンら北朝鮮内部の取材チームは平壌に潜入、知られざる北朝鮮の首都の姿を撮影するのに成功した。300万とも言われる人が暮らす平壌、その裏通りには、商売に励みたくましく生きる民衆の姿があった。
動画 (02分06秒) (C)ASIAPRESS
楽浪地区は、平壌中心部を流れる大同江の中洲・スク島の南側、「忠誠の橋」を渡った所にある。平壌の中心と郊外とを往き来するバスと路面電 車乗り換えターミナルになっている。この映像が撮影されたのは日の長い8月の夕刻。平壌市内中心は、背嚢を背負うのも禁止、みすぼらしい格好をしていると 取り締まりに遭う。
楽浪(ランラン)地区の表通りからアパート街の中へと向かうと、退勤時間になり家路につく人、商売をしようとする人たちでごった返していた。アパート前の広場すっかり露店市場と化し、所かまわず食堂が営まれている。
生きていくために商売をしなくてはならないのは、平壌市民も同じだ。
Google Map で平壌・楽浪地区がご覧いただけます。(画面左の+ボタンでズームアップ)