軍人の不良行為を取り締まる「警務」(MPに当たる)所属の隊員が、見回りをしている。2010年6月 平安南道平城(ピョンソン)市にて 撮影 金東哲(アジアプレス)
息子を入隊させた親が心配になって部隊を訪れ、『栄養補給させたい』と家に連れてかえるケースがとても増えている」
と金記者は伝えてきた。
兵士たちが一般住民とトラブルを起こす事例も、たびたび北朝鮮内部から報告されている。
咸鏡北道茂山(ムサン)郡に住む取材協力者(30代女性)は、電話で次のように伝えてきた。
「2月4日に茂山郡の公設市場で、軍人の集団と市場の商人の間で大きな喧嘩が発生した。兵士たちが興奮状態だったので、オルム(覚せい剤)をやっているのではないかと、住民の間で噂になっていた」。
軍隊の食糧不足は、トウモロコシが収穫される8月末まで続くものとみられる。
アジアプレスでは、北朝鮮内部に中国の携帯電話を送り情報収集を続けている。
(石丸次郎)
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