菓子袋には「世に羨むものなし」と書かれ、平壌市にある「学生少年宮殿」の絵が描かれている。2011年2月 撮影 崔敬玉 (アジアプレス)

 

◇2月16日の誕生日に子供たちに菓子を配給も、質量は悪化

北朝鮮では、2月16日の金正日総書記の誕生日に、「将軍様の配慮」として子供たちに「プレゼント」の菓子袋が配られたが、このほどアジアプレスは、北朝鮮内部の取材協力者が撮影した写真を入手した。
写真を撮ったのは、両江道恵山(ヘサン)市居住の崔敬玉(チェ・ギョンオク)氏。崔氏によれば
「2月16日の祝日に合わせて、子供のいる世帯に無料で贈り物が配られた」
という。
写真を見ると、以前と比べて贈り物の内容が、量的にも質的にも悪くなっていることは否めず、経済状況が悪化している現状を推察することができる。

託児所に掲げられた「敬愛する父金正日将軍様ありがとうございます」の標語。2007年10月 黄海北道沙里院(サリウォン)市郊外 リ・ジュン撮影(アジアプレス)

 

アジアプレスでは、咸鏡北道茂山(ムサン)郡、平壌市江東(カンドン)郡、平安南道順川(スンチョン)市でも、託児所、幼稚園、小学校の子供たちを対象に贈り物があったことを確認している。
(黄美蘭=ファン・ミラン)

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