第10回 「出て行け!」市場取締りの瞬間を捉えた
平壌の公設市場はどこも多くの人で活気があり自由なムードが漂う。だが、そこも当局による統制が及ぶ。市場の中で座り込んで物を売っているおばあさんが「取り締まり」と書かれた赤腕章の男=市場管理員に追い立てられる。
船橋市場はじめ平壌市内の総合市場は国営であるが、売り手は個人と、協同団体、国営企業所で、市場の使用料と国家納付金を納めることになっている。そこに入ってきて勝手に物を売るおばあさんは、既得権益を侵すために追い出されるのである。
(取材・撮影 リ・ジュン 平壌・船橋地区 / 平壌郊外・力浦地区 01分39秒)

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金正日政権は「首都平壌は発展する革命の首都」という虚構を作るために、外国から訪問者には、常に見栄えの良いところだけを見せてきた。
リ・ジュンら北朝鮮内部の取材チームは平壌に潜入、知られざる北朝鮮の首都の姿を撮影するのに成功した。300万とも言われる人が暮らす平壌、その裏通りには、商売に励みたくましく生きる民衆の姿があった。
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動画 (01分39秒)  (C)ASIAPRESS

20110225_pyon_10_01金正日政権は「首都平壌は発展する革命の首都」という虚構を作るために、外国から訪問者には、常に見栄えの良いところだけを見せてきた。 リ・ジュンら北朝鮮内部の取材チームは平壌に潜入、知られざる北朝鮮の首都の姿を撮影するのに成功した。300万とも言われる人が暮らす平壌、その裏通り には、商売に励みたくましく生きる民衆の姿があった。

 

20110225_pyon_10_02市場の使用料や国家納付金等を納めることができない貧しい人たちは、市場の中に座り込んだで商売をしようとする。だが、赤い腕章をした市場管理員は、その人たちを容赦なく追い立てる。

 

 

※(力浦地区)
敗戦直前の1945年に日本軍の飛行場が作られた。当時は平壌市の郊外という位置であったが、平壌が人口増加して拡大した今は、「中心の外れ」となり、郊 外に住む人々...つまり庶民=非富裕層がモノの売り買いにやってくるエリアとなっている。郊外の農民も自溜地で作った農産物を売りに来る。

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