4月11日 バグダッド
友人の弟の家を訪れた。
彼は半年前に男の子を授かった。
ハジャールと名づけられた子は、すくすくと育っていた。
父親似の大きな頭につぶらな瞳がなんとも愛らしい。
お昼ごはんということで、母親が用意したのは半熟の卵だった。
スプーンですくって、少しづつ口に運ぶ。
「カルシウム補給のために食べさせなさいと医者に言われたの」と母親は話すが、
イラクの半熟卵は大丈夫なのだろうか?とふと思ってしまった。
食べおわったハジャールは元気いっぱいに手足を動かし、周りにいた大人たちからキスの嵐を受けていた。
「この子が大人になる頃、バグダッドも安全で普通の生活が送れる都市になっているはず」赤ちゃんの頭をさすりながら母親は話した。
【バグダッド・玉本英子】
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