「市場の取引で、続き番号の五〇〇〇ウォン札で支払いがあると、また紙幣を大量に刷ったんだろうなと考える」
これは両江道の取材協力者チェ・ギョンオクの弁だ。

紙幣をいつ、どれだけ刷り増ししたのかは、残念ながら知りようがなかったが、超インフレを発生させた原因の一つである可能性は十分にあると思われる。この他、国際的な原油価格の上昇や、核実験に対する経済制裁、韓国との関係悪化による食糧・肥料支援の途絶などの経済環境の変化が、どれだけ超インフレ発生に影響したのかも、今後の調査の課題である。
(この項終わり)

取材協力者チェ・ギョンオク氏が撮影した続き番号の5000ウォン札。(2011年3月両江道)
取材協力者チェ・ギョンオク氏が撮影した続き番号の5000ウォン札。(2011年3月両江道)

 

〈リムジンガン〉混迷深める北朝鮮経済(1)-1
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