イスラエル軍の攻撃で父母と二人の兄を失ったゼイナブ・サムニ(15)さんは、東日本大震災で被災した子どもたちへ電話で思いを寄せた。(ガザ市2009年・撮影:古居みずえ)

 

ガザ在住の中学3年生ゼイナブ・サムニ(15)さんは、東日本大震災で被災した子どもたちに思いを寄せている。
「私も家族を突然失い、毎日泣いていました。でもこの前、いとこが結婚して赤ちゃんが生まれました。希望を失わないで未来を信じてほしい」と9月4日電話で伝えた。

ゼイナブさんは2008年12月27日から3週間にわたったイスラエル軍の攻撃で、父母と二人の兄を失った。現在は生き残った兄に面倒を見てもらいながら中学へ通う。

今年、パレスチナでは、「独立国家」として世界に承認を求める動きがあり、8月末までに、国連加盟国190余りのうち、すでに120カ国以上が承認をした。さらに9月20日、国連総会に対し、「パレスチナを正規の加盟国」と認めるよう公式に要請する予定だ。しかしながらそれがすぐに中東和平につながっていくかは定かではない。  【古居みずえ】

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