イラク北部アルビル市で7日午前、第一回平和と非暴力のためのイラク国際マラソン(主催:クルド自治政府、文化省など)が開催、各地から1000人を超える市民が参加した。

参加者たちは、学生から会社員までさまざま。女性のランナーの姿も見られた(撮影:JIM-NET)

 

「イラクの人びとが暴力を振るわずに生きていることを世界に伝えたい」マラソン企画委員会のアブドゥルサタール・ユニス氏は言う。
コースは議会前をスタート、市民の憩いの場であるサミ・アブドゥラーマン公園までの2キロ~フルマラソンの4コース。地元の子どもたちからプロランナーまで、秋晴れの下、マラソンを通して平和への心をひとつにした。

イタリアなど、海外からも多数が参加、日本からは、現在アルビル市内で医療支援活動を行うJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)の阪口佳代さん(50)が2キロコースを走った。
「走り終わった時の人びとの笑顔を見て、屋外で危険を気にせずに、スポーツを楽しめることが、なによりの平和の証だと、改めて実感した。イラク全土の人びとに笑顔が取り戻せる日を願ってやまない」と話した。

アルビル市はイラク国内の中でも最も治安が良い町ともいわれ、外国人が自由に外を歩くことができる。一方、首都バグダッドや北部モスルなどでは現在も自爆攻撃やサイレンサーによる無差別殺害などが続いている。
【玉本英子】

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