◆党幹部にも軍事称号
15日付朝鮮中央通信は「金正恩・朝鮮人民軍最高司令官は15日、人民軍指揮メンバーの軍事称号昇級に関する命令003号を下達した」と報じた。
これは、故金正日総書記の生誕日の「光明星節」(2月16日)に合わせて発令されたものだが、軍人でない党幹部たちにも大将などの軍事称号が与えられたことが特徴的だ。党による軍統制の強化の表れと見ることができるだろう。
以下は同通信の記事全文
「金正恩最高司令官は命令で、白頭山の密林で誕生を宣布した時から80星霜、チュチェ革命偉業を銃で頼もしく裏付けてきた朝鮮革命武力はこんにち、領袖決死擁護の栄えある伝統をいっそう輝かし、祖国守護と社会主義強盛国家建設大戦で最精鋭白頭山革命強兵の威容を宣揚していると強調した。
また、朝鮮労働党の核心根幹であり、先軍革命の前衛闘士である人民軍指揮メンバーが今後も、金日成主席の子孫、金正日総書記の戦士、教え子らしく党の先軍革命指導に忠実に従い、チュチェ革命偉業を代をついで輝かしく成し遂げていくための聖なるたたかいで本分を全うすると確信しつつ、意義深い光明星節に際して人民軍指揮メンバーの軍事称号を上げることを命令すると指摘した。
命令は、朴道春、金英哲の両氏に大将の軍事称号を、朱奎昌、白世鳳、キム・ソンチョルの各氏に上将の軍事称号を、キム・ミョンシッ、ヒョン・スンハッの両氏をはじめ18人に中将の軍事称号を上げると明らかにした」
軍事称号を与えられた党幹部の一部を紹介する。
朴道春は1944年3月生まれの党中央委員会書記。朱奎昌は1928年11月生まれで、党の核兵器開発の責任者の一人。党軍需工業部第一長を経て現在党機械工業部長。白世鳳は生年不明、党中央委員、国防委員会委員など歴任。(韓国統一部資料による)
(石丸次郎)