◆危険を覚悟で取材を続ける北朝鮮人ジャーナリストたち
北朝鮮の官製メディアが流す北朝鮮の人々の表情は、いつも一様だ。歓喜していても慟哭していても、表情がはっきりし過ぎているし、個性が無い。すべてが「やらせ」「演出」だとは言わないが、作られた感を強く受ける。

それとは対照的なのが、北朝鮮人記者の手によって北朝鮮内部で秘密撮影された映像に出てくる人々の表情だ。喜怒哀楽はもちろんのこと、疲れ、恐れ、誇り、我慢、そして希望。そこからは他の国に住む人間と同じ、血の通った「人生」が浮かび上がってくる。
そんな北朝鮮の人々の顔を写真と共に紹介してみたい。今回は北朝鮮の庶民経済の「現場」である市場周辺の表情を集めた。

満足できる売上げなのだろうか。真剣な顔でお金を数える女性。商売している女性たちは、場所代を払って店を開いているオーナーであるため、必死に商売をしている。男性は義務的に職場(国営企業)に出なければならないが、勤めたところで月給ではコメ一キロも買えず、ほとんどの職場では配給も無い。多くは主婦たちが商売をすることによって、生活を支えている。2011年6月平壌牡丹市場 撮影:具光鎬(ク・グァンホ)
満足できる売上げなのだろうか。真剣な顔でお金を数える女性。商売している女性たちは、場所代を払って店を開いているオーナーであるため、必死に商売をしている。男性は義務的に職場(国営企業)に出なければならないが、勤めたところで月給ではコメ一キロも買えず、ほとんどの職場では配給も無い。多くは主婦たちが商売をすることによって、生活を支えている。2011年6月平壌牡丹市場 撮影:具光鎬(ク・グァンホ)

 

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撮影者に笑顔でキムチや塩辛を勧める女性。それぞれの売り物が清潔に区分されている様子は韓国ソウルの市場と比べても遜色がない。少しでも売上げを増やすための工夫だ。値段は決して安くはなく、こうして並んでいるのは平壌の市場だからこそ。2011年6月平壌牡丹市場 撮影:具光鎬(ク・グァンホ)
撮影者に笑顔でキムチや塩辛を勧める女性。それぞれの売り物が清潔に区分されている様子は韓国ソウルの市場と比べても遜色がない。少しでも売上げを増やすための工夫だ。値段は決して安くはなく、こうして並んでいるのは平壌の市場だからこそ。2011年6月平壌牡丹市場 撮影:具光鎬(ク・グァンホ)
食べ物を求め市場をさまよう「コチェビ(ホームレス)」。10代前半のこの少女たちは10数分のあいだ撮影者につきまとい、無邪気な笑顔で小銭をねだっていた。2011年1月平安北道 撮影:金東哲(キム・ドンチョル)
食べ物を求め市場をさまよう「コチェビ(ホームレス)」。10代前半のこの少女たちは10数分のあいだ撮影者につきまとい、無邪気な笑顔で小銭をねだっていた。2011年1月平安北道 撮影:金東哲(キム・ドンチョル)

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