カチン独立機構(KIO)外務部長で軍事部門副参謀長のスムルット・グンモー将軍は8日、中国・ミャンマー国境で開かれているミャンマー政府代表団との協議について、「(協議の成否は)連邦政府側が民族問題を政治的に解決する意思があるかどうかだ」と語った。(3月7日カチン州・ライザ、赤津陽治撮影)

 

中国・ミャンマー国境で開かれているミャンマー政府代表団との協議について、カチン独立機構(KIO)外務部長で軍事部門副参謀長のスムルット・グンモー将軍は8日、「(協議の成否は)連邦政府側が民族問題を政治的に解決する意思があるかどうかだ」と語った。

KIOは、前回1月中旬に行なわれたミャンマー政府との協議で、民族問題解決に向けた3段階のロードマップを提示。第1段階は、民族問題の政治的解決に向けた準備段階と位置づけ、隣接する国軍とカチン独立軍(KIA)部隊の再配置や連絡事務所の設置などが含まれる。第2段階は、政府と各民族指導者が参加するパンロン会議のような会議の開催。第3段階では、その合意内容を具体化するための立法措置などを提案している。

パンロン会議は、1947年にアウンサン将軍(アウンサンスーチーの父親)と少数民族指導者たちが英国からともに独立するために合意した会議。この会議での協定をもとに、1948年に連邦国家として英国から独立した。
アウンサンスーチー女史も、「21世紀のパンロン会議」開催の必要性を主張している。
【カチン州・ライザ(ミャンマー・中国国境)=赤津陽治】

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