貿易品なのか救援物資なのかは分からないが、コメや肥料などの物資が、人夫によってトラックに積み込まれていた。あの物資が全て住民に行き渡ればよいのにと思いつつ、鴨緑江を中国側に引き返した。
白頭山(中国名:長白山)に端を発する水の流れが二千里をかけて大きな河になるように、改革・開放という中国の選択が、30余年の月日を経た今、北朝鮮と の間で大きな経済発展の差となって表れていたようだった。北朝鮮がこのまま閉鎖的な対外政策に固執するならば、北朝鮮の国民が「白米に肉のスープ」を食べ る日はさらに遠のくことを想うと、心が重くなった。