アフガニスタンの情報文化大臣が、女性歌手のコンサートに出席したことを理由に、来週、国会に召喚される。イランの準国営ファールス通信が12日に伝えた。
報道によれば、アフガニスタン人民議会のアズィーミー事務局長は、「イスラム世界の文化的首都としてのガズニー市の復興計画の停滞、首都カブールにおける外国語の看板の設置、地方における道路名称、そして、ラマダン月27日(=8月16日)に女性歌手のコンサートに出席したことを理由に、ラヒン情報文化大臣を議会に招請する」と発表した。
ラヒン文化情報大臣は、国営放送ホールでこの女性歌手のコンサートを開催、出席したとされる。この日の夜は、「ガドルの夜」と呼ばれる、神からイスラムの預言者ムハンマドに聖典コーランが下された神聖な夜とされており、同国の聖職者や各メディアから批判が相次いだ。
文化情報省はこれ以前、各メディアに対し、ラマダン月の間は宗教的価値観に反する番組の放送を控えるよう通達していた。
【大村一朗】