◆来年はさらにひどくなる
問:黄海道の農村では今年、春先の春窮期に数万人が餓死したことに加え、干ばつに台風、豪雨と散々な一年でした。来年はどうなると農民たちは予想していましたか。
答:来年は「ネズミが飢え死ぬ年」だという声が多かったです。ネズミが拾い食いするものが無いくらい、すっからかんだということです。同じ意味で「寡婦が飢え死ぬ年になる」という声もありました。厳しい状況ですね。
チョンさんの話からは、今年上半期多くの餓死者を出した黄海道の農村が、秋の収穫で一息ついた様子がうかがえる。だが、暮らしにさしたる改善は見られず、このままでは来年の食糧事情も厳しくなると考えざるを得ない。
次回は黄海道の経済状況と、今年、全国的に新たに施行されるという話が拡散していた経済改善措置、いわゆる「6.28措置」についての内容をまとめる。(つづく)
(整理=リ・ジンス)
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