北朝鮮・黄海道(ホワンヘド)において大規模な飢饉が発生し、昨年来、多数の餓死者がでていることが、アジアプレス北朝鮮取材チームの取材で明らかになりました。事態の重要性に鑑み、取材で得られた証言や情報を報告書としてまとめ、国連などの国際機関や人道援助団体、国内外のメディアに向け、英語と日本語で提供いたしました。
「黄海道・両道における飢饉と食糧状況」報告書(日本語)は以下からダウンロードしていただけます。

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この[黄海道報告書]を、記事、文献などに引用することは自由にできますが、使用する際は、必ず出典(アジアプレスまたはASIAPRESS)を明記してください。報告書の複製、転売、流用はできません。掲載されている写真につきましては、著作物使用料が発生しますので、メディアなどでご使用を希望される場合は、事前にアジアプレスまでご連絡ください。

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◆黄海道(ホワンヘド)両道における飢饉と食糧状況に関する報告書 [PDF]
 日本語版 (823KB)

英語版はこちら(English)
https://www.asiapress.org/rimjin-gang/...

 

関係者各位
私たちは、日本に拠点をおく報道機関、アジアプレスの北朝鮮取材チームです。
私たちは、北朝鮮当局の検閲を経ない独自のソースを元に、独立した立場から、北朝鮮に関する報道をおこなっております。これまで、ニュースや書籍やドキュメンタリーを通じて、北朝鮮の政治、経済、食糧事情、人権問題などをとりあげ、世界各国のメディアに配信してきました。
北朝鮮国内にいる私たちの取材協力者から寄せられた情報、ならびに取材班が中国の北朝鮮国境地帯で接触した北朝鮮人たちの証言などから、2012年に、平壌南西部の黄海道地域において、大規模な飢餓が発生したことを確信するに至りました。その数は1万人を超えているのではないかと、私たちは推定しています。
北朝鮮政府はこうした事態をまったく明らかにしておらず、飢餓に対する根本的な対策も講じていません。住民が過酷な状況にあるなか、私たちは、この事実を世界のメディアに配信してまいりました。
このたび、国際機関、人道機関、メディアに向け、緊急の報告書を作成いたしました。この報告書を活用していただき、国際的な機関が北朝鮮で起きている深刻な飢餓問題に関心を寄せ、人道的観点から、早急に現地実態調査を認めるよう北朝鮮政府に働きかけ、昨年発生した悲劇が今年繰り返されないよう願うものです。
アジアプレスは、今後も北朝鮮内部の取材を続け、黄海道の状況を伝えて参ります。各機関におかれましては、この問題に格別の関心を寄せていただけるよう希望します。
2013年1月 アジアプレス・北朝鮮取材チーム

 


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