中国で深刻な大気汚染が問題となっているが、実は、毎日どんよりと曇っているわけではない。
首都北京は大気汚染で悪名の高い都市の1つだが、長期休暇ともなる旧正月・春節が明けて間もない20日、1年に何度も見ることができないほどの青空が広がった。
汚染の原因物質とされる超微粒子PM2.5の観測データが公表されるようになり、それが連日大きく報じられると、何やら中国の人はいつでも咳き込んでいるかのようなイメージを抱かせる。
しかし、実は空気の汚染状況は風向きなどの天候に大きく左右される。視界が霞んでしまうかのような日が続くこともあれば、この日のように空気が澄み、世界遺産にも登録されている天壇の美しい建築物がくっきりと青空に浮かぶこともある。
(北京 宮崎紀秀)