アウンサンスーチーさんの話に耳を傾ける在日ミャンマー人たち(2013年4月13日 東京・渋谷)
アウンサンスーチーさんの話に耳を傾ける在日ミャンマー人たち(2013年4月13日 東京・渋谷)

ASSK(アウンサンスーチー氏、以下、ASSK)
このように、早急に国際的レベルに達するように、国際的に肩を並べられるようにするには、2つの方法があります。ひとつは、外国に行って学ぶということ。これは簡単に思いつくことです。もうひとつは、外国で学んだ経験を持つ人が、ミャンマー国民であろうが、外国人であろうが、私たちの国ミャンマーに来て教える、来て一緒に働くということでもできます。

たとえばエンジニアだけでなく、ヤンゴン総合病院に関して言えば、外国で医師として働いている私たちの国から出ていったミャンマー人や外国人が、1年のうち1、2カ月くらいミャンマーに来て、病院でボランティアとして働きながら、私たちの新しい世代の若い医師たちを訓練してくれるならば、私たちの国は大きく発展するでしょう。

私たちは、外国に留学生を多くは派遣できません。お金の問題がありますので。今は援助が増えていますので、外国に行ける人も増えてきてはいます。
そして、通信です。通信を発達させなければなりません。

通信状況が良くなれば、外国に行かずに、皆さんがご存知のように、たとえば保健医療に関して多くを費やしているので保健医療のことが頭にあって言うのですが、今は世界中、かなり辺鄙な地の村、アフリカ大陸の僻地の村から、アメリカの医師などと連携し、患者や病気をどう治療するかを学べる状況になっています。それには何が関係しているかと言いますと、通信、近代的な通信の発展です。

ひとつの国において、ある分野を発展させるためには、多くの分野を見なければなりません。ひとつだけを別にして見ていてはいけません。私たちの国には国家的計画が必要だと、私はたびたび申し上げています。私たちの国の発展のためには、国家的計画が必要です。

そうした計画において、エンジニアや医師だけでなく、農民も含めた私たちの国民の多くが発展できるようにするにはどうすべきなのかというと、通信の面、そして外国からの援助を計画的に受けることで発展させることができると私は思います。

それも皆で力を合わせてやらなければなりません。ときどき私は思うのですが、何をやったらいいかと尋ねるよりも、自分自身が何をできるかを考えて提案していただきたいのです。
(つづく)

<<前へ │ 次へ>>

★新着記事